A コンクリート ①エントラップドエアを追い出すことにより、強度、水密性、耐久性に優れたコンクリートにする。 ② 鉄筋、型枠の隅々まで、密にコンクリートを充填させることが出来、ジャンカ、空洞、コールドジョイントの無いコンクリートA コンクリートに対する作用B コンクリートの受ける加速度と有効範囲C 残存空気量と圧縮強度D 振動締め固め終了の時期にする。 ③コンクリート表面が滑らかで気泡が少なく、きれいな仕上げ面にする。B 打設作業 ①突き棒と比較し時間当たりの締め固め能力が大きい。 ②作業者の疲労が少ないため、均質な締め固めができる。C 経済性 ①打設時間が短縮でき、工期を短くすることができる。 ②硬練りコンクリートに対しては、同一強度の場合、セメント量を少なくすることができる。コンクリートの中にバイブレーターを挿入すると、コンクリートの各粒子は加速度を受け振動します。振動はバイブレーターより離れる範囲にしたがい急速に小さくなります。また、コンクリートのスランプによっても振動の限界範囲は大き く異なります。バイブレーター等でコンクリートを締め固めることにより、コンクリート中に含まれている空気は追い出され圧縮強度が高くなります。締め固めが完了するまでの時間は条件によって異なるが10-30秒くらいです。この時間はスランプが低くなるほど時間は長くなります。振動締め固め完了の目安として、コンクリートのせき板との接触面にセメントペーストの線が現れること、もしくはコンクリート表面にモルタルが平均的に浮上して、その表面が光沢を帯び艶が出てきて、コンクリート全体が均一に溶け合ったように見えることでほぼ締め固めの終了となります。投入されたコンクリートの粗骨材はモルタルに包まれて、粗骨材同士でアーチを形成している。アーチの下には運搬、投入時に生じた空隙が有る。振動を与えると各骨材粒子の摩擦力は静摩擦から動摩擦になることにより、粘着性が少なくなり、粗骨材は平衡を失い、アーチが崩れ、空隙が気泡となる。粗骨材をとりまくモルタルは連続し、コンクリート表面は沈下する。さらに振動によって細骨材は粗骨材粒子の空隙を埋め、大きな気泡を追い出す。表面は水分の上昇とともにつやを帯びてくる。バイブレーターに近い部分の気泡は振動により粘性の減少したセメントペーストの間を抜け、表面に達し、骨材は振動に対して安定な位置に移動します。そして、空隙の少ない密なコンクリートになります。(細骨材、セメントペーストがバイブレーターに引き寄せられ、粗骨材は従ってバイブレーターから遠ざかる。)バイブレーターの周囲に密な部分が出来上がるとこの締め固まった部分の振動の減衰は少なくなり、振動はさらに遠くに伝わっていく。締め固まった部分は時間とともに厚くなるが、締め固まった部分が振動を吸収して、最後は振動効果の限界範囲が生じてしまう。■バイブレーターの使用目的■バイブレーターによる締め固め23技術情報バイブレーター使用によるコンクリートの振動締固めについて
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