新年あけましておめでとうございます。
　昨年は国内外で大きな驚きとともに懸念の残る出来事があった一年でした。日本銀行のマイナス金利導入、消費税増税の一年半先送り、東京五輪競技施設の再検討や豊洲移転問題、海外では年初来からの中国経済や欧州銀行への不安、英国の欧州連合からの離脱、そして米国大統領選挙結果とその後の動揺など、どれを取っても今年に引き継がれた難問であり今後の世界経済を左右する出来事でした。
　今年の国内市場は、東京五輪に向けた更なる投資や大都市圏での再開発投資の継続、経済対策に伴う公共投資の増加など、昨年以上の投資水準になるものと期待しています。また海外市場におきましては、重要市場である米国は新政権による大型インフラ投資に期待が持てますが、今後の政策が国内外の市場経済におぼす影響を注意深く見て行く必要があります。
　大きな変化が予想される今年ですが、当社といたしましては各市場のニーズを捉え新製品の開発を進めるとともに既存製品のシリーズ化やモデルチェンジを積極的に行い、更なる効率化、省力化のお役に立ちたいと存じます。生産面では、国内各工場の加工、組立ラインの効率化を図り、更なる品質向上に努力してまいります。ベトナム工場は念願のランマー製造ラインが完成し年内には生産を開始する予定です。今後も開発を推し進め、新市場開拓につなげて行く所存です。
　今年、創業80周年を迎えるにあたり、三笠産業はこれからもお客様の信頼にしっかりと応えるべく国内外のグループ一丸となって頑張ってまいります。本年も三笠製品のご愛顧をお願いしますと同時に、本年が皆様にとりまして、素晴らしき一年になりますよう祈念いたしまして年頭のご挨拶といたします。

2017年元旦 三笠産業株式会社 代表取締役社長 京谷　弘也