メールマガジン
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2023年10月発行
三笠産業メールマガジン Vol.177 三笠会定時総会、九州グランドフェア2023、RWC FRANCE 2023随行記
三笠の京谷です。
流石に10月に入って朝晩はめっきり涼しくなりましたね。
今回はそんな秋の夜長にぴったりな素晴らしい本を紹介します。
世界的に有名な評伝作家ウォルター・アイザックソン氏が執筆した
『イーロン・マスク』(文芸春秋)です。
上・下2巻合わせて1,000ページにも及ぶ大作ですが、
内容の面白さから一気に読み進められます。
今や世界一の富豪となったイーロン・マスク氏を知らない人はいない
と思いますが、南アフリカのプレトリアで育った過酷な幼少時代から
3200億ドル(約47兆円)という、とてつもない資産を持つ
世界一の大富豪になるまでの半生を描いています。
勿論、同じウォルター・アイザックソン氏が執筆したアップル創業者
『スティーブ・ジョブズ』(講談社)とは違い、彼の活躍は過去形でなく
現在も進行中ですので、ストーリーはこれで終わりではなく
まだまだ続くのでしょうが……。
イーロン・マスク氏の積極的な事業展開や功績(功罪?)については
日々の報道で知ることが出来ますが、良くも悪くもその型破りな行動
の原点がどこにあるのか、本書を読むと分かってきます。
簡単にイーロン・マスク氏の事業を紹介しますと(今更ですが)、
インターネット決済「ペイパル」の成功から始まり、
壮大なスケールで事を進める「スペースX」社の立ち上げ、
ウクライナ侵攻の際にも話題になった「スターリンク」事業、
そして電気自動車事業に参入するや瞬く間にEVの頂点に立った
「テスラ」の大成功と壮大なEV充電網の構築。
そして極め付けは賛否両論ある中で強行した「Twitter」の買収や、
その後、周囲の猛反対を押し切っての「X」への社名変更。
等々、躍進はまだまだ進行中です。
一般的に人は歳をとるごとに慎重になり、自分の得たものを失うまいと
守りに入りますが、イーロン・マスク氏はそこが普通の人と全く違い、
破滅を恐れません。
むしろ好んでリスクを冒すその性格は、本書の中で何となく理解できる
ようになっていきます。
彼のやることなすこと常に批判と危なっかしさが付きまといますが、
そんな風評はどこ吹く風で突っ走る、そこがやはり凡人とは違う
天才なのでしょう。
リスクを厭わず全財産を張る世界一のギャンブラーかもしれませんが、
同時代を生きる一人として彼のような人物が存在していることを知るのは
大切なことです。
未来に無限の可能性がある若い方には是非読んでもらいたい本です。
今月も三笠をよろしくお願いします。
代表取締役社長 京谷 弘也三笠通信
第39回東北三笠会定時総会
三笠メールマガジン読者の皆様、いつもお世話になっております。
宮城県と青森県を担当しております中尾 正(ナカオ タダシ)と申します。
第39回東北三笠会定時総会が9月12日(火)、仙台ロイヤルパークホテルにて開催されましたので、当日の様子をレポートいたします。
総会に先立ち行われた製品説明会では、参考出品ではありますが、最新作のバッテリー式電動超低騒音バイブレーションローラーや、競合の垣根を越えて海外メーカーと共有化を進めているバッテリー“Battery One”搭載シリーズを実演しました。その中でも背負式バイブレーターはご来場の皆様も大変興味を示され、高いご評価をいただきました。また新製品の14”セル付きコンクリートカッター『MCD-K14MS』や調速の操作を手元で行える三笠オリジナルダイキャストスロットルレバー装備の『プレート索引』も多くの関心をお寄せいただきました。製品説明会の様子
製品説明会終了後に行われた総会では、東北三笠会 中野会長(山中産業株式会社 代表取締役)より、機械の電動化やカーボンニュートラル達成に向けて共に歩んでいきたいとのご挨拶を賜りました。その後審議が行われ、会員皆様より全ての議題にご賛同いただき、総会は無事終了となりました。中野会長によるご挨拶
その後の懇親会では、はじめに久保田副会長(北辰通商株式会社 代表取締役)の乾杯のご発声で始まり、恒例のくじ引き大会を交えながら、会員の皆様の情報交換にも花が咲いて一層の親睦を深めていただき、佐藤理事(酒田レンタル株式会社 代表取締役)の中締めのご挨拶をもってお開きとなりました。久保田副会長による乾杯のご発声
和やかな雰囲気の懇親会
佐藤理事による中締めのご挨拶
翌日は快晴の中、仙台クラシックゴルフ倶楽部にて親睦ゴルフ大会が開催され、白熱した熱戦の中、今年度より新たにご入会いただきました株式会社フジモト 代表取締役 藤本 學様が見事優勝されました。親睦ゴルフ大会
東北三笠会開催にあたりご出席いただきました会員皆様方におかれましては、ご多忙の中また遠方よりご参集賜りましたこと深く感謝を申し上げますと共に、今後益々のご発展とご健勝を社員一同お祈り申し上げます。
東日本営業部 東北一課 中尾 記
第40回東京三笠会定時総会
今年で40回目を迎える東京三笠会総会が、9月26日(火)富士山の目の前にありますハイランドリゾートホテルにて開催されました。
総会に先立ち行われた製品説明会では、期待の新製品をお披露目。好評をいただいているK12タイプをベースに14インチブレード対応・軽量設計でクラス1パワフルなエンジンを搭載したMCD-K14Mコンクリートカッター、調速の操作を手元で行える索引型プレートコンパクターを、実演も交えてご紹介しました。プレートコンパクター MVC-40HWプレート索引 説明&実演の様子
参考出品のHonda Mobile Power Pack e:バッテリー採用MRH-e503超低騒音バイブレーションローラー、同バッテリー搭載エポックライトには多くの関心を寄せていただき、早期販売を望む大変嬉しい声も頂戴いたしました。同じく参考出品では、競合メーカーの垣根を越えてグローバルな業界標準仕様としてバッテリーの共有化を目指すBattery Oneシリーズを、お客様の利便性を向上させる次世代機としてご説明しました。説明会後は皆様が製品に触れられて、非常に高い関心を持たれていました。新製品と参考出品の製品に多くの期待を寄せていただきました
ホテル内へ場所を移し行われた総会では、東京三笠会 森田 康弘会長 (株式会社 宇建 代表取締役)より「人手不足・原材料高騰の中でも三笠製品は比較的収益が高いと思われますので、販売含めて今後も積極的に扱って行きたい。会員数が100社を超えるのも近々」と東京三笠会を盛り上げるご挨拶をいただきました。森田会長からのご挨拶
その後議題についての審議が行われ、会員皆様より全ての議題にご賛同をいただき、総会は無事終了となりました。
懇親会は、はじめに東京三笠会 秋元 利之理事(株式会社片岡屋 代表取締役社長)よりの乾杯のご発声で始まりました。会は大いに盛り上がり、途中恒例のお楽しみ抽選会を交え、会員の皆様も情報交換に花が咲いて親睦を深めていただき、宮城 精一理事(宮城鋼具株式会社 取締役社長)の中締めをもって終了しました。秋元理事より乾杯のご発声
お楽しみ抽選会で豪華景品をゲット!
宮城理事による中締めのご挨拶
翌日は、太平洋クラブ御殿場コースにて、三笠会親睦ゴルフ大会が行われました。快晴のお天気の下、美しいゴルフコースで皆様と楽しくお話ししながらラウンドし、総勢40名の賑やかなコンペになりました。日差しはそこまで強くなく快適な環境の中、白熱した試合展開の結果、若林 亨様(三葉機械リース株式会社 専務取締役)が見事優勝されました。親睦ゴルフ大会
観光コースに参加された皆様は、忍野八海(おしのはっかい)と三嶋大社を回りました。山梨県忍野村の忍野八海は、富士山や周囲の山々からの伏流水が溜まった8つの池のことで、日本の名水百選に選ばれています。水がとても澄んでいて、見ているだけで心安らぐ神秘的な場所でした。その後、静岡県は水の都・三島市へ移動して商売繁盛のパワースポット、三嶋大社を見学しました。
人気のお食事処 松韻で昼食をお楽しみいただき、親睦をより一層深める貴重な機会となりました。
忍野八海
東京三笠会は過去幾度か雨に降られましたが、今回は二日間天候が良く、ゴルフ・観光共に無事執り行う事ができました。再び天候に恵まれて来年の41回目を迎えられたら、と思います。三笠会開催にあたり御出席の会員皆様方におかれましてはご多忙の中、ご遠方からのご参集賜りましたことに深く感謝を申し上げますと共に、今後益々のご発展とご健勝を社員一同お祈り申し上げます。
東日本営業部 関東三課 佐藤 記
九州グランドフェア2023
三笠メールマガジンをご愛読の皆様、お世話になっております。西日本営業部 九州一課 江副 恭太(えぞえ きょうた)です。
入社して2回目の参加となる9月27日(水)~28日(火)に開催された『九州グランドフェア2023』の模様を報告いたします。
7月から始まり各地で開催されました今年のグランドフェアもここ九州でフィナーレとなりました。今回の九州グランドフェアは例年の福岡に代わり25年振り2回目の熊本での開催となりました。 また初の両日平日開催にもかかわらず、TSMCの半導体工場建設による影響もあり、2日間で延べ8,283人もの来場となって昨年以上に盛り上がりを感じることができた2日間でした。
テープカットの様子
三笠産業は主力製品であるランマーやプレート、バイブロコンパクターをはじめ、パワーユニットシリーズ(充電バッテリー式)のMT-e55タンピングランマー、MVC-e60プレートコンパクター、MVH-eR60バイブロコンパクター、充電式バイブレーターのMUVシリーズ、MRH-603DS-SSホールドトゥラン超低騒音型ローラー等を展示しました。三笠産業ブース
カーボンニュートラルへの関心が日に日に強くなっていく中、去年よりもバッテリー製品に興味を示されるお客様が増えたように感じます。都心部に比べて地方でのバッテリー製品導入の波はまだまだ緩やかではございますが、時代のニーズに合わせて一同提案を行って参ります。カーボンニュートラルについての特別講義
(私も参加してきました)
三笠産業ブースにお越しくださいました皆様、誠にありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。今後とも三笠産業を何卒よろしくお願いいたします。
西日本営業部 九州一課 江副 記
RWC FRANCE 2023随行記
日頃から三笠産業メールマガジンをご愛読いただきまして誠にありがとうございます。また、平素は三笠製品をご愛顧いただき深く感謝申し上げます。2019年の「NEW ZEALAND Youngman Richardson & Co. Ltd.ウェリントン支店開設」の記事を書かせていただいて以来、4年ぶりになろうかと思いますが、この度、メルマガ記事を担当させていただくことになりました、海外営業部の向井と申します。普段は海外営業部海外一課に所属し、アジアとオセアニア向けの業務に従事しております。この度、身内で特別な出来事がありましたのでご報告方々、執筆をさせていただきます。
さて、この記事を書いている2023年10月6日は、日本国内でも盛り上がりを見せているRWC 2023ラグビーワールドカップフランス大会の一次リーグ予選が終盤に入ったところです。唐突すぎる書き出しで大変に恐縮なのですが、京都市立伏見工業高校ラグビー部の実話を基に描いたドラマ、”スクール☆ウォーズ”(1984年10月6日~1985年4月6日 TBS系で放映)から始まり、大阪にある私の母校がラグビーの花園常連校であったこと(当時)、そして今は、私の息子が横浜のラグビースクールで汗を流していることもありまして、昔からのラグビーファン(観るのが専門ですが)の一人として、この大会もBrave Blossoms/ラグビー日本代表チームを応援しています。これから読んでいただく内容は、親バカ、或いは少々自慢話のようになってしまうかもしれませんが、そこはご容赦いただき、最後までお付き合いをいただけますと幸いです。
と言いますのも、今回のフランス大会のWorldwide Partnersであるジャガーランドローバージャパン様が、出場選手とともに入場するマスコットキッズプログラム【DEFFENDERS OF TOMORROW】を、大会に先駆けて2名募集されたのですが、なんと、私の息子がその一人に選ばれたのです。今月号はその当選発表の様子から試合当日までの出来事をレポートさせていただきます。まず初めに、マスコットキッズの応募要項について、“将来、自分が大きくなった時に社会に貢献したいと考えていること”をテーマに30秒間のスピーチをラグビー、あるいはランドローバーに関連するものと一緒に撮影してください、というものでした。もちろん、私はランドローバーのような高級車に乗っているわけではありませんので、息子のラグビーの練習帰りにラグビー場をバックに撮影したものが選ばれたのです。
それからしばらくして、応募したことも忘れかけていたある平日の午後、当選の第一報を受けたのは娘(長女)からの一本の電話でした。
『お父さん、大変!かんた(息子の名前)が当たってしまった!』
聞いた瞬間、血の気が引きました。車にでもはねられたのかと、頭の中が真っ白になりました。しかし冷静に聞き直したところ、なんとマスコットキッズに当選したというのです。大きな喜びと同時に、娘にはもっと物事を冷静に伝えるよう注意したことを覚えています。
『そんな伝え方したらびっくりするやろ!それはノットストレートやで!』と。
一報を受けた時はとても信じられませんでしたが、その後、ランドローバー様や、映像制作会社様からの連絡を頂き、正真正銘、私の息子が当選者であるという認識にいたりました。マスコットキッズとしての出場が決まった試合は、2023年9月10日(日)スタジアム・ド・トゥールーズで開催された日本代表 vs チリ代表戦です。しかしながら当人である息子にはしばらくの間は秘密にするよう、映像制作会社様からのご指示を受けました。その理由が、なんと、日本代表選手によるサプライズ当選発表の企画があると言うのです! その連絡を受けてから3週間ほど経った頃でしょうか、伝えたくて、伝えたくて、息子に内緒にしておく時間がとても長く感じましたが、いよいよサプライズ企画の連絡を頂けたのです。それは2019年ラグビーワールドカップ日本大会でWTB/ウイング・スリークウォーターバックスのポジションに就き、トライゲッターとして大活躍された福岡堅樹さんが、当選の知らせを直接息子に伝えてくれるというものでした。これには家族全員が強烈なアーリータックルをあびせられたように失神寸前で、またどこかでマスコットキッズの当選自体を疑ってしまい、TMO/テレビジョン・マッチ・オフィシャル状態です。
横浜市内の某日某所、息子には福岡堅樹さんのサイン会があるから行ってみよう!と誘い出し、事前に連絡を頂いていたサプライズ当選発表の会場まで向かいました。現場では既にTVカメラや音声さん、スタッフの方々が入っておられましたが、他の子供が一人も来ていないことに違和感を覚えたのか、息子はソワソワし始めました。するとそこへ、RWCラグビーワールドカップ2023のロゴが入ったランドローバー社のDEFFENDERを自らが運転し、福岡堅樹さんのご登場です。(実は福岡さんは、日本代表の稲垣啓太選手と松島幸太朗選手と共に、ランドローバー社DEFFENDERのアンバサダーを務めておられます。)
『こんにちは!』
現在はラグビー選手を引退され、医師を目指して大学の医学部に通う福岡さんは、爽やかすぎる好青年で、息子以上に私と家内の方が緊張していたのは間違いありません。あまりの緊張に体が動かず、握りしめていたiPhoneをノックオンです。それからグランドの人工芝に座りながら、福岡さんと息子だけの対談で撮影が始まり、私たち夫婦はピッチ外でのシンビンを命じられました。20分ほどでしょうか、2人だけの会話が続いていて、私たちは息子を羨ましく見ていましたが、何を話していたのか詳しいところは今も謎です。その後、撮影用に福岡さんと息子のラグビー練習が始まりました。そして、そこで図々しくも・・・
『ステップのやり方教えて!』『(2019年スコットランド戦で)松島選手に出したオフロードパスのやり方教えて!』
8歳なんてこんなものでしょうか・・・(汗)。しばらくすると福岡さんが優しく切り出してくれました。
『かんたくん(息子の名前)、なんと、ラグビーワールドカップ、フランス大会のマスコットキッズに選ばれました!おめでとー!(パチパチパチ)』
キョトンとした息子の顔が忘れられませんが、帰宅後、それはもう大はしゃぎで、ご近所さんから、学校の友達、ラグビー仲間、コーチ陣にまで自慢の嵐です(汗)。撮影の最後に福岡さんが、福岡さんご自身と、稲垣選手、松島選手のサインを入れた今大会で使用される公式ボールを息子にプレゼントしてくれました。もちろん使用せずに、大事に家に飾っております。この日は福岡さんに会えたことがとても嬉しくて、私と家内が一番舞い上がっていたような気がしますが、この場を借りて改めて御礼申し上げたいと思います。
福岡さん、ワールドカップ前の多忙なスケジュールの中、わざわざ横浜まで足を運んでいただき、その上、夢と感動を届けていただき、本当にありがとうございました!福岡堅樹さん(右)と語り合う息子(左) サイン入り大会公式ボール
2023年9月8日(金)息子と保護者となる私の二人は、いよいよ開催地、フランスに向けて出発です。東京羽田発、早朝のフライトでしたが、当日の関東は台風の影響で豪雨に見舞われ、欠航になったらどうなるの?という不安を抱きながら空港へ向かいました。大雨の影響により、機内で約2時間閉じ込められ、トータル16時間を要しましたが、無事に経由地であるイギリス・ロンドンのヒースロー空港に到着、最終目的地のフランス・トゥールーズのブラニャック空港に着いたのは、現地時間の真夜中0時を回ったところでした。出発からおおよそ24時間が経過していて、さすがに息子も私もグッタリでしたが、入国審査を終えて外へ出ると、ランドローバーDEFFENDERでのお迎えを受け、宿泊先のホテルまで送迎です。ちょっと勘違いしてしまうような厚遇で、余計に緊張感が高まりましたが、そこは高飛車になることなく、桜のジャージーの一員としてドライバーさんには深く御礼、感謝を申し上げました。
翌日9月9日(土)試合前日、時差ボケを解消する目的で、あらかじめフリーの時間を設けていただき、日本代表の合宿地であり、チリ代表との試合が行われるトゥールーズ市内を観光しました。トゥールーズという街は、フランス南部のスペインとの国境に位置し、都市圏としてはパリ、リヨン、マルセイユに続くフランス第4の規模だそうです。航空機で有名なエアバス社の本社と、主力工場があることでも有名ですが、街は”ピンクシティー”と呼ばれているほど、レンガ造りの建物が連なり、街の中心をガロンヌ川が流れるとてもきれいな場所です。何より、さすがはラグビー大国フランスを感じさせる雰囲気が随所に見られ、ワールドカップ開催地ということもありますが、街中がラグビー一色に染まっていたのが印象的です。地元トゥールーズのクラブチーム/Stade Toulousain(スタッド・トゥールーザン)は、世界クラブ選手権での優勝2回の実績と、ヨーロピアンチャンピオンズカップでは5回の優勝を誇る強豪チームです。今回のフランス代表チームにも数多くの選手が選ばれているそうです。
トゥールーズの街並み サンセルナン教会
9月10日(日)いよいよ試合当日です。この日は、前以て支給いただいたマスコットキッズオフィシャルユニフォームへの着替えのシーンから、朝食風景、ホテル出発、そしてランドローバーDEFFENDERによるスタジアムまでの送迎の車中まで、公式の撮影が入りました。この時点で既に息子は日本代表気取りです。(汗)またホテル出発前の話になりますが、この日対戦するチリ代表のマスコットキッズ(12歳のフランス人)もお父さんと一緒に同じホテルに滞在されていて、キッズ同士が握手を交わすなど、見ていてとても穏やかな時間になりました。
マスコットキッズが握手を交わす ランドローバーDEFFENDERの送迎
しかし、試合会場のスタジアム・ド・トゥールーズに着くと付近は警察による厳戒態勢が敷かれていまして、その強固なディフェンスを思うように崩すことができず、エリアマネージメントが組み立てられません。いくら公式の入場許可証を見せても遠回りをさせられるばかりでしたが、集合場所22mライン付近まで攻め込んだところで、ようやく大会関係者の出迎えを受けて、どうにかトライ、時間内にたどり着くことができました。どうやら警察側も、2024年パリオリンピックの警備に向けて予行演習をしていたようです。スタジアム付近は日本のみならず、チリからも応援に駆け付けた大勢のサポーターで盛り上がっていて、海外観戦独特の雰囲気を味わうことができました。
まもなくするとリハーサルが始まるという知らせを受け、息子と一緒に私までもがVIP入場口から中へ入れてもらうことになりました。リハーサルは関係者が全員参加する本番さながらのスタイルで進行されたわけですが、息子と手をつないでピッチに上がった瞬間は、胸がいっぱいになり、柄にもなく涙がこみ上げ、私自身も一生の思い出になりました。
リハーサル風景 ベンチにてマスコットキッズ集合写真
2回のリハーサルを終えて、普段入ることのできない場所で記念撮影をした後、一旦外で待機です。その後、息子たちは関係者の方々に迎えられて再入場していきましたが、私はご準備いただいたVIP席に移動、ここからお父さんは冷たいビールと、本場のワインを味わう時間です。スタジアムを眺めながらのビールはやっぱり格別ですね!今大会ではアサヒビール様もWorldwide Partnersとして契約されていまして、各地の試合会場で販売されているビールはすべて辛口SUPER DRY!後で知った話ですが、2007年大会から導入された6社限定のWorldwide Partnersにアジアの企業が就くのは初めてだそうです。又、ラグビーワールドカップの第一回大会が行われた1987年に、ASAHI SUPER DRYが誕生したといいますから縁の深さを感じます。
スタジアムで販売されている生ビールSUPER DRY
お父さんはほろ酔い気分になったところで、いよいよキックオフの時間が近づいてまいりました。後で当時の気持ちをインタビューした時に、
『緊張せーへんと思ってたけど、がっきーさん(稲垣啓太選手)がアイコンタクトしてくれた瞬間から足がガタガタ震えたわ~』
と言っていましたが、そんな極度の緊張と、重圧感を覚えた顔をしながら息子の入場です。スタジアムは既に満席、沸き起こる大歓声に包まれての入場で、本人は相当気持ち良かったと思います。事前に何度も話し合っていた、”絶対にやってはいけないこと”(休めの姿勢とキョロキョロ)は、しっかりと守ってくれましたので一安心。国歌斉唱では胸にしっかりと手を当てて、立派にやり遂げてくれました。試合の方は、開始早々チリ代表に先制トライを献上してしまいどうなることかと心配しましたが、日本代表チームによる力強いアタック、スクラムやモールの展開からトライを重ね、コンバージョンキックも成功率100%でノーサイド、終わってみれば42 ? 12のスコアで、ボーナスポイントをゲットしての白星スタート、私としては肩の荷が下りた瞬間でした。
代表選手と手をつないで、BGMと歓声に乗ってピッチに上がり、選手たちと並んで”君が代”を歌唱した息子は本当に幸せ者だと思います。今度は選手としてここに・・・そんなことは望めませんが、この日の貴重な経験を忘れずに、One for all, all for oneの精神で、ラグビーを長く続けてくれたらいいな、と思う今日この頃です。
選手入場 試合の様子
少々長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。ラグビーワールドカップの熱戦はこれからが本番でまだまだ続きます。各国の素晴らしいチームが体をボロボロにして頑張っていますので、皆さまには引き続きお楽しみいただきたいと思います。
以上
海外営業部 海外一課 向井 記編集室より
昔々のお話です。
横浜方面で仕事を終えて、タイミング良くJR湘南新宿ラインに乗車しました。
予定よりも早く帰宅できる筈でしたが、その日は給料日後の金曜日。
買い物欲が湧いてきて、ふらふらと渋谷駅で降りてしまったのが間違いでした。
埼京線のホームが普段より賑やかで、仮装をしている人がちらほら見られます。
改札を出ると、スクランブル交差点は陽気な若い人で溢れ、中々先に進めません。
何とハロウィン当日に渋谷に来てしまったのでした!うっかりにも程があります。
徒歩3分のお店へ往復とも30分掛かり、疲れが週末も尾を引きました。
【 編集者 蝦夷の申 】