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  • 2010年08月発行

    三笠産業メールマガジン Vol.20 上海滞在記 他

    残暑お見舞い申し上げます。
    今年の夏は一段と暑さが厳しい日が続いていますが皆様お元気でお過ごしですか?


    さて、このところ何かとヴェトナムに縁があり、
    ヴェトナムに関する本を読み漁っています。
    中でも一番面白かったのは 「物語 ヴェトナムの歴史」 (小倉 貞男 著:中公新書)。
    本好きの方はご存じでしょうが中公新書の隠れたベストセラー
    国別「物語XXXXの歴史」シリーズのヴェトナム編です。


    日本でヴェトナムと言うと殆どの方がヴェトナム戦争を思い
    浮かべ、それ以前のヴェトナムについてはあまり知られて
    いませんが、ヴェトナムの歴史はアジアの国際関係史でもあります。


    紀元前から始まる中国の千年の支配、そして独立を遂げた
    とは言え東北には大国中国がそして南西には東南アジア諸国
    (チャム、ラオス、カンボジア、タイなど)が君臨。
    そしてこれら国境を接している国々と絶えず争いを繰り広げながら国の形を守ってきました。


    この様な戦いの歴史は何もヴェトナムだけの話ではないでしょう。
    大国と接する国々はまさに侵略と独立、そして国境の移動が何度もあり現在の国を形成しています。


    その後ヴェトナムは100年近くにわたる過酷なフランス植民地
    時代を経て日本の無条件降伏をきっかけに一瞬の平和が訪れます。
    しかし当時の社会情勢下、すぐさま東西冷戦構造の前線と
    位置づけられ、人工的に国が南北に二分されてしまいます。
    ここから先は皆さまがよくご存じの30年に及ぶヴェトナム戦争へと突入していく訳です。


    国民として最後まで「国の独立と統一が何よりも優先される」
    として戦い抜いたホーチミンさんの強い意志。
    決して東西陣営のイデオロギーに基づき戦った訳ではありません。


    自分の国の独立を守るためにはいかなる犠牲を払ってでも
    自分たちで守り抜くという姿勢。
    それが全ての原動力であり、その全てのルーツがヴェトナムの
    歴史に詰まっています。


    翻って日本を考えると第二次大戦後一時的に米国の占領下
    に置かれたとは言え、長い歴史の中で他国に占領されたことや
    侵略された経験がありません。


    国防に対する考え方やその主義主張に一貫性が無いのは
    何も政治家だけが悪い訳ではなく、島国特有の我々日本
    国民が持っている本質的な甘さなのかもしれません。


    現在のヴェトナムは勿論社会主義国家ですが
    そんなイデオロギーは現地ではあまり感じません。
    ヴェトナム人が一番大切にしているものは国に対する愛着、
    そして自分たちが苦労しながらでも独立を守ってきた誇りではないかと考えます。


    自分の国に愛着と誇りを持てる国民は幸せです。
    そんなヴェトナムという国を私は益々好きになりました。


    少し長くなってしまいましたが今月も三笠をよろしくお願い致します。


    代表取締役社長 京谷 弘也

    製品紹介

    一体型ミストMWM502-三笠本社前をミストが冷やす

     今年は各地で猛暑が伝えられていますね。平日の三笠産業本社前は、サラリーマン・OL・大学生・専門学生など多くの人が行き交う通りです。昼の12時を過ぎると、通りの日陰はなくなり更に温度が上昇↑したと思えるほどの暑さになります。そこでちょっとお試しに、本社前に一体型ミストを置いてクールダウンを図ってみました。



    ほんの少しの涼でも、暑さを忘れ笑顔になってくれました。

      

                   

    特徴
    ●独自開発のセラミックノズルを採用し、微細な霧を広範囲に吐き出させる事が出来ます。
    ●セラミックノズルには逆止弁を組み込んでいるので、吐出し停止時の水ダレを防止します。
    ●「強」「中」「弱」3段階の風量調節が可能です。
    ●空運転防止装置を内蔵しています。
    ●タイマー制御による自動間欠運転機能を搭載し、効率良い気化を促進します。
    (タイマー設定調整可能)
    ●36Lの大型タンクを搭載しており、満水で約2時間の連続運転が可能です。
    ●サポーティングロッド/スプリングダンパーの調整で上下高さ設定が手軽に出来ます。
    ●プライマリーポンプを標準装備しているので、給水弁の固定を簡単に解除出来ます。

    MWM-502詳細


    vol20--1-5.jpg

    三笠通信

    上海滞在記

     先日、上海長期出張より帰って来ました。 万博開催で最近何かと話題になる事が多い上海ですが・・・(帰国後はあまり万博の話題をテレビなどでみませんが)。万博人気パビリオンのチケットの奪い合いや、街中をパジャマで歩く姿が日本のテレビでも報道されたと思いますが、自由な上海の人々の今を少しだけ紹介したいと思います。(あくまでも個人的な感想です)
    上海では、万博のスローガン「城市、让生活更美好、"(より良い都市、より良い生活)」をテーマに世界水準のモラルを実現するため、沢山の条例が出来ました。
    おかげで上海人は今ではタバコも外では吸いませんし、道に唾を吐く人もいなくなりました。また、各交差点にいた交通整理員の甲斐あって、信号待ちをする人も多くなりました。
    それでも、地下鉄に乗る際は日本のように整列乗車が浸透しておらず、何度か先を越されることもあり・・・、ドアが開いてドア付近にボッーと立っていると後ろからドンと叩かれ道を空あけろと言わんばかりに背中を押され・・・日本のラッシュ時よりも廻りに気を配っていました。
    でも、実際は心の優しい人達ばかりです。気が合えばすぐに朋友(パンヤオ)(ともだち)ですし、道に迷った時も親切に教えてくれます。
    初めのころは、上海の街中で迫力ある中国語を聞いていると、怒ってるの?といった印象をもってしまいがちですが、朋友(ともだち)になれば乾杯!です。
    ただ一つ馴染めなかったのがTシャツを捲り上げて、お腹を出して歩く上海男性。なぜ、お腹だけ・・・(たまに上半身裸の人もいますけど)若者からお爺さんまで、みんなお腹を出しています。驚くべき上海スタイル!!これも古くからの文化なのでしょうか。日本では、絶対にできませんね。
    皆さんも上海を訪れた際は、美味しい料理だけでなく、生活習慣の観察など日本との違いを楽しんで下さい。それでは、再見!!
    (技術研究所/村本)

      

    上海写真館
    豫園(よえん)-上海市黄浦区安仁街に位置する明代の庭園。1559年から1577年の18年の歳月を費やし造営された。ほとんどの観光客が訪れる人気スポットの一つ。
         
    上海国際博覧会-2010年5月1日から同年10月31日まで、上海市の上海世博園で開かれている国際博覧会。過去の万博の中では最大の敷地面積をほこる。左は中国館。右は日本館。
         
    田子坊(たごぼう)-上海市魯湾区のアートスポット。狭く迷路のような路地に様々な外国料理店、ブティックや小物店などが密集している。外国人観光客も多い。

    編集者のひとりごと

    猛暑も今週に入り一段落したような感じに
    なってきましたが、お盆休みを前に台風が接近していますね。
    帰省や旅行の予定に影響がない進路を通ってくれることを
    願っております。また台風の進路にあたる方は十分注意をして
    お出かけ下さい。弊社は明日13日(金)は休業となります。お客様には
    ご迷惑をお掛けいたしますが、週明け16日(月)から宜しくお願い申し上げます。


    【 編集者 Mr.K 】