社長挨拶
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私たち三笠産業は1937年(昭和12年)の創業以来、建設関連業界の一翼を担い、社会資本整備実現を理念に地歩を固めてまいりました。お陰様をもちまして現在、小型締め固め機械の分野において国内で60%強のシェアを持ち、北米・欧州の市場でも高いシェアを有する企業に成長することができました。
しかしながら国内の市場環境を概観すると、建設需要は過去のような成長は見込めず、さらに超高齢化社会の到来による産業構造の転換も迫られています。今後も当社の製品が評価を受け続けていくためには現状の評価に甘んじることなく、弛まぬ研究開発を続け、省エネ機能や環境対策など時代の要求にスピーディに答えていくことが重要であると考えています。
一方、海外市場に目を転じますと、中国を筆頭にアジア・アフリカ・南米諸国の新興国は目覚しい経済成長を続けています。これら新興国は人口で見ますと50億人を越える巨大なマーケットであり、将来においても社会資本整備の急速な進展が見込まれています。
私たちは加速化する海外の建設機械需要に対応するため、40年以上に亘って培ってきた海外市場へのスタンスを一歩進め、2010年11月に日米欧の小型建設機械メーカーとしては初めて、ベトナムに独資による現地法人「三笠ベトナム」を設立しました。三笠ベトナムはアジア全域をカバーする製造・販売拠点であると同時に、新興国のニーズに密着した環境での研究・開発部門としての役割を担う重要な戦略拠点です。日本とベトナムの二極体制の確立により、今まで以上に市場ニーズに適った製品を提供できることになります。
MIKASA ブランドが、今まで以上に多くの国、たくさんの人々に使われ、それが社会資本整備につながっていくことを目指し、私たちはこれからも努力を続けてまいります。